少年たちの心の声に、きっとふるえる『空が青いから白をえらんだのです ―奈良少年刑務所詩集―』

ぼくのすきな色は
青色です
つぎのすきな色は
赤色です
そんな言葉を受けとめてくれるだれかがいれば、それだけでわたしたちは生きてゆけるのかもしれない。
明治の五大監獄の1つ、美しいれんが造りの奈良少年刑務所の壁の中で書かれた57編の詩からは、言葉が生まれる原初の風景が見えてくるようだ。大切なものを見失いそうなとき、くり返し手にとりたい1冊。

宇野 和美(翻訳者/ミランフ洋書店店主)

スペイン語翻訳者です。スペイン語の子どもの本のネット書店もやってます。本屋のある街に憧れて、六年前から千駄木住まい♪
訳書に『太陽と月の大地』(福音館書店)、『民主主義は誰のもの?』(あかね書房)など。