睾丸を乗せて重たき団扇かな…ムハハ珍句集『笑う子規』

正岡子規といえば「近代俳句の祖」。弟子がいっぱいいて、なんだか偉い人っぽい。苦しい病と闘って34歳で死んじゃった悲運の俳人のイメージもある。だけど子規さん、そうとうの冗談好き、おもしろがり屋だったみたい。これは、そんな子規さんのふざけた俳句ばかりを集めた句集です。「睾丸を乗せて重たき団扇かな」って句に対して、「いやらしいなぞと言う人はいやらしい。これこそ、平和の図だ。」ってコメントを寄せるのが天野祐吉さんで、とぼけた団扇の絵を付けるのが南伸坊さん。3人は時空を超えて一緒に遊んでいる。いいないいな、わたしも仲間に入れてほしい。

金井 真紀(文筆家・イラストレーター)

人人本(一冊の中に複数の人が出てくる本)が好きで、自分でもそんな本ばかり書いています。最新刊は『虫ぎらいはなおるかな?』(理論社)。目下、拾い集めているのはおすもうさん、お風呂、ことわざ、サッカー狂…