雪の結晶の研究者による至極のエッセイ『科学以前の心』

探究心を常に持ち合わせていれば世界はこんなにも豊かに捉えられる。生涯をかけた雪の研究、創作・鑑賞について、自然とともに生きた経験、ときどきの最新科学のことなど、第一人者が織りなすエッセイ25篇。

時代を超えて、文系/理系という線引きなく、全篇から受けとる学びの多さに圧倒される。茫洋と眺めるのではなく、自然界の真理と人間界の理不尽をともにする眼差し。それこそが生のよろこびをぐっと高めることと、綴られた言葉から思わされる。

難解な言葉なく、至高の知性と感性に触れられる贅沢さにあふれた一冊。

橋本 亮二(朝日出版社 酒部)

日々の書店営業、読書、つれづれなる思いを綴ったZINE『うもれる日々』(仮題)を作ります(ました)。往来堂さんでお取り扱いいただけるかもですので、よろしければ手にしてみてください。