数え年20才で敗戦を迎えたかこさとしさんは、大人として、開戦、敗戦に責任を感じました。軍人を志した同級生たちはみんな死んでしまい、生き残った自分に何ができるか自問自答を繰り返す日々。これからを生き抜く子どもたちのための手伝いをすると決めたその時から、子どもたちから多くのことを学んだといいます。そして、子どもたちにむけて本を書き始めたかこさんは、未来のだるまちゃんたちにも届くようと、亡くなる直前まで書き続けました。
かこさとしさんの思いと願いがつまった本です。読み終わって、私はかこさんからバトンを渡されたような気がしました。多くの方にも、かこさんからのバトンを受け取っていただけますように。
とも吉(不忍ブックストリート助っ人班)
道端に落ちているガラス玉やボタンを見つけては、ポケットに押し込むように、シャッターを押しています。