豊かに老いる 真剣に老いる『老いの生きかた』

『老いの生きかた』(鶴見 俊輔・編ちくま文庫/560円 + 税

豊かに老いる 真剣に老いる

この本は18名の著者の随筆で構成されている。大切な人がいなくなったり、大好きなお酒を飲みたくなくなったり、物忘れしたり、老いをひしひしと感じつつ、それを受け入れる。でも、歳は重なっていくだけではない。経験も増えていく。10年後や20年後、今は想像できないことが起こるかもしれない、そんなときに経験が役に立つ。楽しいことだけではないが、辛いことだけではない、老いることのヒントが詰まっている一冊。人は必ず老いるし、死ぬとわかっているのに、若い時や元気な時はそんなことは忘れてしまう。たまには、人生には限りあることを思い出して、身近な人や、時間の使い方を大切にしてみるのもいいかもしれない。

植木 ななせ/旅するミシン店 店長・製作

谷中にあるブックカバー店「旅するミシン店」の店長です。旅するためのもの、旅のお供になるものをつくっています。例えば、ブックカバーやポストカード、本……などなど。往来堂さんでも絶賛発売中です。