かまえずにチェーホフあたりをチェイサーに如何?『戦争は女の顔をしていない』

『戦争は女の顔をしていない』(スヴェトラーナ・アレクシエーヴィチ岩波現代文庫/1340円 + 税

かまえずにチェーホフあたりをチェイサーに如何?

《あたしの話は短いのよ》という一文をいれて5行しかない話から、15ページにわたる語りまで。凄惨な話もあるけど、いくつも出てくる断片としかいいようのない語りを、ロシアの小説に出てくる普通の人々が話をしているところを想像しながら読むと、そこはかとないユーモアを感じたり、にじみ出る無邪気さを感じる部分もあり。戦争の話ではあるけれど、透けて見える生活や語られない物語を想像するのも一興かと。沼野訳『チェーホフ短編集』と合わせて読み返していたら、そんなことを感じました。あ、アレクシエーヴィチはボブディランの前年のノーベル文学賞受賞者です。

しま けいいち/根津映画倶楽部

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