老いたくないはおぞましい!『世界でたったひとりの子』

『世界でたったひとりの子』(アレックス・シアラー 金原 瑞人 訳竹書房文庫/705円 + 税

老いたくないはおぞましい!

そして、死にたくないはおそろしい。
1980年代、「ピアノ・ペット・子供不可」と書かれた賃貸物件がこの町のいたるところにあった。
子供は犬猫やピアノといっしょかぁとため息ついたが、あのチラシは怖くなかった。
ずっとかっこいい体をキープするためのトレーニングや、シミやシワを取るレーザーや、若々しくいるために飲むサプリや。
ヒトはなんとやすやすと身体を改造するんだろう。そしていつの間にか生殖機能を失って・・・、おいおい、この本はSFなの、ノンフィクションなの。
長く生きるには金がいる。まいったな、イシグロ・カズオ『私を離さないで』を読んだ時の恐怖がまた襲ってきた。

やまさき/谷根千工房

明治27年、日本で初めて西洋リボンが織られたのは谷中にあったノコギリ屋根工場でした。
http://nokoyane.com/
「見えないと、もっと見たい」日暮里富士見坂を語り継ぐ、眺望再生プロジェクトも進行中。