紙の本を読める幸せをかみしめよう『紙つなげ!彼らが本の紙を造っている』

『紙つなげ!彼らが本の紙を造っている』(佐々 涼子早川文庫NF/740円 + 税

紙の本を読める幸せをかみしめよう

3.11地盤の固い谷中にある我が家は、幸いほとんど被害はなかった。テレビに映る被災地の様子に心を痛めながらも、その大きな被害のショックと余震の不安から逃れたくて、本を手にしていた。文字を追いながらも内容はほとんど頭に入ってこなかった。でも手放せなかった。あれから今日まで不自由なく本を買うことができる。それらは作家・出版社・装丁・手にした時の全体の様子に惹かれて買ったものだ。本屋に行けば、ネットで探せば本が手に入るのが、電子書籍ではなく紙で読むのが当たり前だと思っていた。私は知らなかった、考えたこともなかった。その紙がどこで、誰が、どんな想いで作っているのかを。本が、雑誌が、漫画が好きなすべてのひとに、ハンカチをそばに置いて読んでほしい。

菅野 まゆみ/谷中の寺庭夫人

大河ドラマを見る、サスペンスドラマをみる、映画を見る。すると原作を読みたくなる。展覧会に行けば関連書が目につく。FBやIGでもオススメ本がアップされる。読みたい本をすべて読める日が来るのだろうか?