ボケよりツッコミ。主役より脇役。『とにかくうちに帰ります』

『とにかくうちに帰ります』(津村 記久子新潮文庫/460円 + 税

ボケよりツッコミ。主役より脇役。

みんなが活躍したい訳ではない。なのに、活躍しろと迫られる。個性を発揮しろと言われる。津村記久子の小説は、そんなことは一切言わない。「美しい死」の話なんてしない。ただホームズ並みの観察眼でアクロバティックなツッコミを入れ続ける。そしてそのツッコミは、とても優しい。「みんながそれぞれの人生の主役だ」なんて勝手に決めるな!こっちは、むしろ、その主役の人生をこっそり眺めながら、いろんなツッコミを入れて生きていたいんだ。そんな人の足元に、表紙を裏返して置いておきたい小説ナンバーワンです。

小国 貴司/BOOKS青いカバ

不忍通りをずんずん進んだところにある古本&ちょっと新刊の本屋です。不忍通りの長さを実感しに歩いてもよし、自転車もよし(坂あります)。バスもあるでよ。お待ちしております。