やっぱり千駄木、好きですか!『ゲイルズバーグの春を愛す』

『ゲイルズバーグの春を愛す』(ジャック・フィニイハヤカワ文庫FT/840円 + 税

やっぱり千駄木、好きですか!

千駄木を愛する多くの方々に、面白く読んでいただけるに違いない1冊です。根津や千駄木はそこここにまだ昔ながらの風景を残しながらも、駅の周辺を中心として少しずつ変わっています。それは抗いがたい時の流れでありながらも、古い風景を懐かしむ気持ちもぬぐえないはず。そんな暮らしてきた場所の光景を大切に思う気持ちは海の向こうの国に住む人も全く同じで、この本では住人に心から愛されているゲイルズバーグという街で、ほんのわずかの間だけ、美しく小さな奇跡が起こる。古い街の姿を恋しく思うたくさんの気持ちが力を持つ、そんな表題作を始めとし、今まで生きてきた場所、これからも生きていく場所への愛がつまった短編集です。

古橋 由美/株式会社大阪屋栗田 営業第二部営業第一課

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